さびしさ

寂しがりやだね

ある男の人が私の事を彼にそう言った

私は寂しさなんて感じた事ない

感じた事ないって言ったらちょっと違うかもだけど

子供の時からずっと何かが足りないって思ってた

胸の中に埋まらない穴があってそこだけは絶対に埋まらないの

今の旦那に出会っても埋まらなくて、子供を授かっても埋まらなくて

どうすれば穴って埋まるんだろうっていつも思ってた

突然彼が現れて彼と結ばれて彼に愛されてやっとやっと穴が埋まった

でも彼は突然いなくなった

私はその時始めて寂しさというのを感じたの

これが寂しいって事なんだ

また穴があいちゃった

私はね君が居なくなってからずっと寂しいまんま

あの男の人は気付いていたのかな

誰でも良くないよ

君じゃなきゃダメなんだ

君じゃなきゃ穴は埋まらない