奇跡は起きた
そろそろ2回目の奇跡の体験を書こうと思う
その日、母は手術を終えた娘にカテーテルの事を何て説明しよう…と思っていた
娘はカテーテルに気付いた
落ち込むどころか何も母に聞いてこなかった
母は今はもう体力の回復を優先にしよう、とにかく早く集中治療室から出て歩行が早くできるようにとにかく今はそれしか考えたくないと母は思った
抗がん剤治療は体力が戻ってからだからそれまで自分がとにかく娘を支えよう
姉がお見舞いにきた。相変わらず面白い事を言って妹を笑わす。カテーテルだ〜!でもね絶対大丈夫だよ!すぐ退院できる!
妹もピアノの練習しなきゃ!合唱祭もうすぐだし!
母はこの2人は何を言ってるんだろう…
カテーテルも付けてるしこのまま治療しないで終わるなんて本気で言ってるの??
姉と母は病室を出て電車で帰った
その時姉は絶対大丈夫、絶対治療しないからうちらを信じて!お母さんもお願いだから信じて!!絶対ピアノ弾けるから!!
母はある事に気付いた
こんなに2人は信じてるんだ…願っているんだ…
何で娘達の事を信じてあげれないんだ
一番信じてあげないといけないのに!
その日からだ
母は娘達の事を信じた。そして自分の事を信じた!
運命の日まであと少しだった
そして10月2日病理検査の結果がでた
病室に主治医がやってきた
検査の結果がでました!もう外科医から聞いてますかね?結論から言うと治療はしなくて大丈夫です!
綺麗に腫瘍が取れたのと胸水も検査結果に出したらマイナスでした。お家に帰れます。そしてピアノも弾けます!
願っていた事が目の前の現実として現れた瞬間だった
母は誕生日プレゼントがほんとにきた…
信じらない…
母は娘に言った
奇跡って強く強く願えば叶うんだね
例えどん底に突き落とされても常にプラスの未来を想像すればほんとにその道に行けるだね
自分が想像できることは叶うんだよ
そう、未来は自分の創造で作っていくものなんだ
だから例え無理だと思ってもそこに少しの希望があるなら諦めてはいけない
自分でなりたい未来を創造する
彼女が合唱祭で引いたピアノを私は決して忘れない
彼女は自分で未来を創造したのだ
素晴らしい未来を引き寄せたのだ
私も今日からいや、今から素晴らしい未来を創造しよう
いつかそれが現実になると私は確信している